毎年資格勉強してしまう私の勉強スケジュールの立て方〜宅建勉強スケジュール具体例つき
こんにちは、勉強が趣味のSherriです。
「勉強する時、どこから手をつけていいのかわからない…」
「闇雲に勉強を始めてしまって試験日までに間に合わない…」
という話を耳にしたので、今回は勉強スケジュールの立て方について書きたいと思います。
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Table of Contents
まずは参考書を選ぶ
資格試験を受ける際は、参考書をこれ!という一冊にまず絞るのが大事です。
なんとなく不安になって複数の参考書に手を出すと、むしろどれも中途半端になったり、自分が得意なところしか伸びなかったりするので、一冊に絞るのはとても大事です!
参考書を一冊に絞るという話はこちらの記事で具体的に解説しています:
その上で、その一冊をどのように学習していくのか?という勉強スケジュール、勉強計画を立てていきます。
参考書を何周したいか考える
最初に参考書を何周すれば内容をマスターできそうか考えます。
これは、何の試験なのか、その科目にどれくらい触れてきたのか、またその人の得意不得意によって異なりますので一概には言えませんが、私は少なくとも3-5周は必要だと思っています。
もちろん、3-5周を全て同じウェイトで学習するわけではなく、実際はメリハリをつけて学習していきます。
例として、5周する場合と、3周する場合の詳細を以下に挙げます。
参考書を5周する場合
1周目: 参考書を通読する
一周目はよくわからなくてもとにかく参考書を通読します。これは、まずは全体の概要を掴むためです。
1周目は内容を深掘りする必要はありません。ざっと学習する内容を把握できればOKです。
2周目: 参考書をじっくり読んで理解を深める
2周目はとにかく内容を深く理解するところに重点を置きます。
なぜかというと、暗記するにしても、問題を解くにしても、内容を【理解】していることが前提です。
ですので、この二度目の通読である程度内容を理解するようにします。
3周目: 暗記する
2周目である程度理解できたら、ここからは暗記に入ります。
暗記方法についてはこちらの記事で書きました:
もちろん一度で全部を暗記するのは難しいですが、まずは丸暗記するつもりで暗記に取り組みます。
これと同時並行で、問題集も解き始めると良いです。問題集を解くと、何が理解できていないのか、何が暗記できていないのか、明確になります。
問題集と同時並行するということもあり、ここが一番時間がかかります。
4周目: 苦手なところを重点的に学ぶ
ここからは特にしっかりメリハリをつけることが大事です。問題集で間違えたところや、自信のないところにフォーカスを当てて学習します。
理解できていないな…暗記できていないな…、と思うところを重点的に習します。
5周目: 再度通読する
ラストは、人によって合う勉強法がかなり異なるかとは思いますが、私の場合は再度参考書を通読して、抜けているところや弱いところがあれば、そこをしっかり学習し直します。
最後に通読することで知識の定着も期待できます。
参考書を3周する場合
1周目: しっかり通読する
時間をかけて通読します。全体の概要を把握しつつ、範囲全体についてしっかり理解できるようにじっくり読みましょう。
勉強の基本は【①理解、②暗記】ですが、ここでは①の理解が進むように意識して勉強します。
2周目: 暗記と問題集
参考書を読みながら②の暗記をしていきます。
また、このあたりで問題集を解き始めると良いでしょう。何が覚えられていないか明確になり、暗記の手助けにもなります。
3周目: 苦手なところを学ぶ
最後は、これまでの①理解と②暗記の進捗を踏まえて、苦手なところをしっかり強化します。
2周目で問題集も解いていますから、それを元にどこが理解できていないのか?暗記が弱いのはどこか?などを考えながら、理解と暗記を進めます。
何周するか考える時のポイント
上記プロセスはあくまで一例です。ご自身の勉強スタイルや進捗に合わせてカスタマイズしてもらえればと思います。
資格試験で学ぶことの基本はもうわかってるのであれば最初の概要把握のための通読はスキップして大丈夫ですし、早めに問題集を解き始めるというのもありでしょう。
また、3-5周もできない!という場合もあると思います。「理想的な勉強スケジュール」と「実現可能な勉強スケジュール」はまた別だと思います。計画を立てた時点でやる気がなくなったり、実生活に照らし合わせてみると実践不可能なスケジュールでは意味がありません。そこで、「何周ならできそうか」という視点も大事です。
あくまで上記を参考に、ご自身にあったスタイルを確立していただければと思います。
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具体的なスケジュールを考える
試験までに何周勉強したいかが決まったら、試験日から逆算していつまでに何周目を終わらせるかを考えていきます。
例えば、6ヶ月後に試験があるとします。
そのために例えば参考書を5周+問題集や過去問を解いていきたいわけですが、何周目に取り組んでいるかでかかる時間が全然異なります。
1周目【数日~1週間】 さらっと読めばOK
1周目は概要を掴むためだけなので、さらっと通読すればOKです。深掘りして読む必要はないので1週間くらいで終わると思います。
2周目【約1か月】 じっくり読んで理解を深める
ここでどれだけ理解を深められるかが大事です。1ヶ月くらいをしっかり使って取り組みます。
3周目【約2か月】 ここからはひたすら暗記
一番時間がかかります。同時に問題集も進めるので、2ヶ月くらいはかかるでしょう。
4周目【約1か月】 苦手分野に徹底的に取り組む
これまで勉強してきた中で、さまざまな苦手分野というのが、わかるようになるはずです。これらを克服していきます。
これも、1ヶ月見ておくと良いでしょう。
5周目【約2週間】 苦手なところを重点的に、参考書を再度通読
苦手なところだけピックアップすれば良いので、これは2週間くらいでしょうか。
ここまででおよそ5ヶ月。
最後の1ヶ月: 過去問や問題集をひたすら解く
わからないところがあれば、随時参考書に立ち帰り、知識を完全に自分のものにします。
今回の場合、6ヶ月プランでちょうど良さそうですね。
もちろん会社員の方はそんなに時間とれない、などの制約もあるでしょう。
その場合は、可能なら6ヶ月より前にスタートするか、上記の工程を一部削るか、ご自身にあったスタイルを見つけていただけると幸いです。
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具体例
今年宅建を受験するとします。宅建は例年10月の第三日曜日に試験が実施されます。今は3月中旬です。あと7ヶ月ある状況ですね。
この7ヶ月の勉強スケジュールを立ててみます。
まずは参考書。これを5周することにします。また、宅建の場合は問題数をこなすことも大事なので、問題集には3冊取り組むことにします。そうすると、先ほど例を挙げたスケジュールよりは問題集が多い分少し時間がかかりそうです。
ちなみに、宅建を勉強する際のポイントについては以下の記事でまとめました:
1周目【2週間 / 3月中旬〜3末】参考書を通読
まずは参考書の通読から。宅建の参考書は主に4分野(「宅建業法」、「権利関係」、「法令上の制限」、「税・その他」)に分かれているので、1週間に換算すると2分野ずつです。
「権利関係」はより理解が必要な分野、「宅建業法」と「法令上の制限」は暗記がメインの分野となっています。「権利関係」は一読目は難しく感じるかもしれませんが、わかるまで読むと時間がかかってしまうので、一回目はさらっとで大丈夫です。
2周目【1ヶ月 / 4月】参考書をじっくり勉強しつつ問題集①
知識を定着させつつ、問題集にも取り組みます。
暗記の一段階手前、理解の段階です。特に「権利関係」が理解するのに一番時間がかかると思いますが、ここで理解しておかないと後で暗記するのが難しくなるので、多少時間がかかってもしっかり理解するまで勉強しましょう。
問題集にもとりかかりますが、まだ勉強し始めなので正答率は低くて当然です。気にせずにどんどん問題集を進めます。ここで、間違えた問題にはしるしをつけておきます。次に問題集に取り組む時は、この間違えた問題に集中して取り組めるようにするためです。
3周目【2ヶ月 / 5-6月】参考書の暗記と問題集②③
ここからは暗記モードに突入します。
ここでは特に「宅建業法」と「法令上の制限」の暗記に力を注ぎます。語呂合わせなどを活用してもOKです。とにかく暗記できるまで勉強します。
また、暗記ができてくると、問題集の正答率もあがってきます。ただ、まだ問題集は一周目なので、正答率があがらなくても大丈夫です。
4周目【2ヶ月 / 7-8月】弱点の克服
これまで問題集で間違えたところを中心に、参考書の振り返りをしながら、問題集に再度取り組みます。この時は以前間違えた問題だけでOKです。
各分野で理解できていないところがないか?暗記できていないところがないか?チェックしながら、不足している部分を補っていきます。
具体的には、<以前間違えた問題を解く→今回も間違えたら参考書で該当箇所を復習する>という工程をひたすら繰り返します。
5周目【1ヶ月 / 9月】知識の定着
参考書を再度通読します。これは、以前得意だったけど弱点克服に取り組んでいるうちに少し忘れてしまった部分などの取りこぼしがないようにするためです。
同時に、問題集も可能な限り復習します。時間があれば全部解き直すのが理想です。なければ苦手なところピックアップでもOKです。
仕上げ【3週間 / 10月】過去問に取り組む
最後は過去問をひたすら解きます。間違えた問題については随時参考書で内容を確認するようにしましょう。
半年以上ありますが、このようにブレイクダウンすると意外とスケジュールはかつかつです。
スケジュールは随時調整する
勉強スケジュールを立てて勉強し始めることは大事ですが、実際には予定通りいかないことがほとんどです。
絶対に調整が必要になります。
ですので、例えば「予定より二週間遅れている…」という場合も、「もうダメだ!」となるのではなく、再度スケジュールを組み直すと良いでしょう。
残りの期間で参考書を何周するかなどを改めて検討します。この頃には、自分がどれくらいのペースで参考書を進められるかも掴めてきているので、より現実に即したスケジュールを立てられるようになります。
予定が狂った時に大事なのは、諦めるのではなくスケジュールの調整で対応することです。
まとめ
勉強スケジュールを立てる時のポイントは
『まず参考書を何周したいか考えること』でした。
その上で、目標の周数を達成できるように、勉強可能期間に具体的なスケジュールを落とし込んでいきます。
また、予定を立てても基本的にはその通りにはいきません。そこで、随時スケジュールを見直し、調整していきましょう。
皆さんのお役に立てれば幸いです!
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