英語スピーチのテクニック〜同じ単語を繰り返し使う!

さて、今回は趣向を少し変えて、英語のスピーチについて書きたいと思います。

いきなりスピーチがうまくなるのは難しくても、何か一つでもテクニックを学べばスピーチをする際に応用が効くのではないか?ということで、英語のスピーチで使えそうなテクニックをご紹介します。

今回ご紹介するテクニックは、「同じ単語を対比させながら2回使う」です。

もちろんこれは日本語でも使えるものかもしれませんが、特に英語話者は何気ない発言の中でもうまくこのテクニックを使っている印象があります。

いくつか例を見ていきたいと思います。

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一つ目は、国連事務総長アントニオ・グテーレスの最近の核兵器に関する発言です。

‘Eliminate These Weapons before They Eliminate Us’

出典: United Nations, Meeting Coverage and Press Release, https://www.un.org/press/en/2022/sgsm21339.doc.htm

「これらの武器が我々を排除する前に排除しよう」

“Eliminate”という言葉を対比させながら2回使うことで、とても印象的なコメントになっています。

我々が「武器に排除」される前に「武器を排除」しよう、というわけです。

続いては、以前別の記事で紹介した以下のアインシュタインの名言です。

(ちなみにその記事はこちら: https://walk-english.com/rather)

“Try not to become a man of success, but rather try to become a man of value. (以下略)”

Albert Einstein

出典: goodreads, https://www.goodreads.com/quotes/8906892-try-not-to-become-a-man-of-success-but-rather

「成功した人になろうと努めるのではなく、価値のある人になるように努めなさい」

ここでも “try”という単語をあえて二回使うことで前半と後半をうまく対比させています。

さらに言うなら、 “man of”という表現も二回使うことで、前後の文の差異は “success(成功)”と “value(価値)”だけとなり、この二つの価値観の対比がとても鮮明になっています。

三つ目はこちら。

Fear of danger is ten thousand times more terrify-ing than danger itself.

——Daniel Defoe, Robinson Crusoe

出典: Quotes from Literature 世界文学の名言、Christopher Belton著、p3

「危険への恐怖は、危険そのものより一万倍も恐いものだ」

ここでも “danger(危険)”という単語を二回使うことで、危険の種類の違いを際立たせています。

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ここまで見てきたように、あえて同じ単語を少し違う文脈で二回使うと、聞いている人に発言内容を印象づけることができます。

すぐに使うのは難しくても、頭の片隅に置いておくとふとした時に使える…かも!?

それでは次回またお会いしましょう^^

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