帰国子女の東大受験〜SAT対策編
さて、今回は帰国子女受験で避けては通れないSAT対策について書きたいと思います。
特に、東大を受験する場合はかなりの高得点が求められますので、しっかり対策していきたいところです。
ちなみに筆者がSATを実際に受けたのは10年以上前の話ですが、最近の過去問をチェックしたところ、ライティング課題がなくなった以外、傾向は変わっていないように感じました。ご参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
Table of Contents
そもそもSATって何?
SAT試験くらい知ってるよ、という方はここは読み飛ばしてOKです。
SATというのはアメリカのCollege Boardという教育機関が実施している試験で、
日本の大学入学共通テストのような役割を果たしています。
つまり、高校生が大学受験のために受ける試験であり、その得点が大学受験に大きな影響を与えるわけです。
ただし、大学入学共通試験と違って何度でも受験することが可能です。
試験は英語と数学の2科目、それぞれが800点満点で、合計1600点満点です。
(ちなみに最近の東大の足切りラインは1450点前後のようです)
ネイティブ向けの試験なので、英語がとにかく難しいのが特徴です。
スポンサーリンク
英語パート攻略①出題傾向に慣れる
ネイティブにも難しい英語の試験ですから、外国人にとっては超難関と言って良いと思います。
英語の試験は基本的に文章を読んでそれに関する問題に答えるという形式になっています。
この文章がまずものすごく難しいです。
その上、問題数も多い。
ですので、文章を全部きちんと理解して解こうとすると、まず文章が理解できなくて躓き、さらに時間がなくて躓きます。
少なくとも筆者(TOEIC満点、アメリカ滞在8年)はそうでした。
ではどうするのか?というと、文章を全部読んでから問題に取り掛かるのではなく、文章を読みながら順番に問題にも答えていきます。
もちろん「文章全体の主旨は何か」というような全体を読まないと答えられない問題は飛ばして、読み終わった時点で解きます。
この方法でようやく最後まで試験がギリギリ解ける…という感じです。
しかし、文章を途中までしか読んでいなくて的確に問題に答えられるのか?疑問に思う方もいると思います。
これは、慣れれば可能です。
SATにもある程度出題傾向があるので、同じ形式の問題に繰り返し取り組めば、文章を全て理解できなくてもある程度正しく答えられるようになります。
SATで好成績をとるポイントは、「文章が全部理解できる」ことではなく「出題傾向に慣れて答えを類推できるようになる」ことだと思います。
そのためには、SATと同じ形式の問題を、まずは時間をかけてじっくりと解く練習、そしてしっかりと決められた時間の中で解く訓練をする必要があります。
ここまで、SATを解くテクニックのような話をしてきましたが、そもそもの前提となるのはやはり基礎的な英語力です。
文法や読解などで苦手な分野については、きちんとそれぞれに必要な勉強をしておく必要があることは記しておきたいと思います。
スポンサーリンク
英語パート攻略②単語力
さて、文章を全部理解できないのは仕方ないとしても、やはりある程度理解する必要はありますし、文章そのものだけでなく質問に出てくる単語もかなり難しい単語が多いです。
そこで、SATに特化した単語力が必要になります。
繰り返しになりますが、ネイティブにとっても難しい試験なので、出てくる単語もとても難しいです。
ですので、単語についてはSAT用単語集などで対策する必要があります。
ちなみに筆者が使っていた単語集はこちら:
https://www.amazon.com/Flash-Vocabulary-6E/dp/0768914159
今見返してもほとんど覚えていない、SATでしか見かけたことのない単語がたくさん載っています。
数学は満点を狙う
さて、英語に関してはとにかく難しいと強調してきましたが、逆に数学は正直なところ難しくありません。
学校できちんと勉強すれば満点がとれるレベルです。
英語が難しいからこそ、数学ではぜひ満点を狙いたいところです。
ですので数学に関しては特別な対策が必要というよりは、学校できちんと学ぶことが大切です。
あとは、過去問などを解いて出題形式に慣れればOKです。
スポンサーリンク
SAT対策はいつから始める?
難しいのはわかったけど、結局対策はいつ始めたら良いの?という点については、
もともとの英語力によって変わってきますので一概には言えませんが、最後にSATを受けられるタイミングの1, 2年前には始めておく必要があると思います。
試験構成は英語と数学だけでシンプルですが、英語パートは伸びるのに時間がかかりますので、ぜひ早めに対策を始めたいところです。
スポンサーリンク
SAT対策まとめ
まとめると、
- 英語がとにかく難しいので基礎的な英語力が必要
- 文章問題は出題傾向に慣れて、スピーディーに解いていく必要がある
- SAT用単語集で単語力をつける
- 数学は満点を狙う
といったところでしょうか。
これからSAT対策を始める方にとって何かご参考になれば幸いです。
それではまた次回お会いしましょう^^
“帰国子女の東大受験〜SAT対策編” に対して1件のコメントがあります。