アメリカの学校〜とても合理的な成績のつけ方を解説!
こんにちは、高校時代をアメリカで過ごしたSherriです。
アメリカの高校の成績のつけ方は実に明快で、生徒にとってもわかりやすくフェアなものでした。今回はそんなアメリカの成績について書きたいと思います。
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アメリカの成績の仕組み
アメリカの成績はアルファベットで5段階評価です。A, B, C, D, Fとあり、Fはfailureの意味でいわゆる落第です。
さらに、学校によるようですが、私が通っていたところではそこから細分化され、A+, A, A-と分けられていました。
GPAとは?
アメリカの成績の中で重要な指標としてGPA(grade point average)というものがあります。これはA, B, C, D, Fの成績にそれぞれ4, 3, 2, 1, 0を割り振り平均をとるもので、その人がどらくらいの成績を高校で納めたのかの目安になります。
平均は3.0くらいで、3.5以上あれば優秀といえるでしょう。
東大の帰国子女受験では、4近いGPAが求められていたので必死にGPAを維持していたのを覚えています
アメリカの成績のつけ方
アメリカの成績のつけ方は、もちろん先生によっても異なりますが、私が一番印象に残っているのは、全ての宿題やテストを一律点数化して、それらを足したものが満点の何%かを求めて、成績をつけるというものでした。
実例
学期中に以下の課題やテスト等が課せられていたとします。
- 宿題四つ。各25点。
- 中間テストと期末テスト。各100点。
- 発言点 一回10点、5回までカウント。
- 出席点 各5点、計10回。
満点を求めると、25x4 + 100x2 + 10x5 + 5x10 =400点です。
そのうち、以下の点数を実際にとれたとします。
- 宿題一回提出し忘れて計75点
- 中間テストと期末テスト 各75点
- 5回発言で50点
- 全出席で50点
こちらを合計すると、75 + 75x2 + 50 + 50=325点
そうすると、成績はどうなるでしょうか?
325 ÷ 400 =81.25%となり、B-になります。
このように、計算プロセスと根拠が全て提示されているクラスもあったので、生徒側としてもどうしてその成績になったのかが明快ですし、ミスがあれば指摘することも容易です。
アメリカらしい合理的なシステムだと思いました。
まとめ
今回はアメリカの成績についてご紹介しました。
多くの場合、A, B, C, D, Fの5段階評価で、それをもとにGPAという重要な指標も算出されます。
帰国子女受験ではいわゆる内申点の一部として見られる指標なので、ぜひ高めを維持したいところです。
そして実際の成績の算出方法も解説しました。全部の宿題・テスト等を点数化して、%で成績を求めるという単純明快なものでした。採用している先生とそうでない先生とがいますが、とてもアメリカらしい成績のつけ方だなと思いました。
アメリカの高校に行かれる方のご参考になれば幸いです^^