アメリカの学校の授業〜表現力がアップするスピーチの授業
こんにちは、Sherriです。
アメリカの学校では発言機会が多く、そういった機会を通してアメリカ人の発言力や表現力が磨かれているのではないかという話を以前書きました。(その記事はこちら:https://walk-english.com/2022/07/01/class/)
今回は、その中でも直接的にスピーチ力を磨ける「スピーチ」の授業について書きたいと思います。
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Table of Contents
アメリカの高校の授業の仕組み
アメリカの高校の授業の仕組みは、日本の大学と似ていて、生徒一人一人が自分で受ける授業を選択します。
時間割は毎日同じで、8コマあり(ランチ含む)、そこに好きな授業を入れていきます。
「数学」「英語」「理科」などの基本的教科はある程度の単位数が必修となっていますので、それらをまず入れていきます。その上で、自分が学びたい選択の授業を入れていきます。
今回紹介する「スピーチ」の授業は英語の単位として学習できるものでした。
アメリカの学校の面白いところは、基本の「英語」に関する授業でも、通常のいわゆる「国語」のような授業だけではなく、今回取り上げる「スピーチ」のような授業も提供しているところだと思います。
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スピーチの授業
私の学校のスピーチの授業はとても実践的でした。
スピーチのやり方についての講義もありますが、基本的にはひたすら様々なタイプのスピーチをやっていきます。
スピーチの丸暗記
一番大変で今も印象に残っているのが、5分間のスピーチの丸暗記でした。
私は、アメリカの移民団体についてのスピーチをしましたがあまりにも大変だったので今も以下の出だしを覚えています笑。
“According to the American Immigration Law Foundation, which is a non profit organization that is dedicated to increasing public understanding of immigration…”
しかし、丸暗記してクラスの前でスピーチをしたことは、人前で物事を発表する自信にもなりました。
お題を元に即興でスピーチ
次に大変だったのが、即興でのスピーチです。その場でお題を与えられ、5分検討してすぐに5分間のスピーチをやるというものでした。
丸暗記は大変ですが、時間をかけて覚えさえすればなんとかなります。しかし即興スピーチはそうはいきません。
私は外国人だったのもあり、お題そのものが理解できず一度だけ変更してもらったりもしました。
内容は細かく覚えていませんが、「ディズニーの良いところ3点」など、比較的シンプルなお題だったとは思います。それでも即興というのはかなりハードルが高かったです。その分、鍛えられたとも言えます。
アナウンサー風スピーチ
一風変わった内容として、アナウンサー風スピーチというのもありました。
これは、テレビのキャスターになりきってスピーチを読み上げるというもので、原稿もあるのでこれまでの二つほど大変ではありませんでしたが、「時間ちょうどで終えないといけない」という制約がありました。
五分という制限時間を超えてもいけないし、余らせてもいけません。
そこで、時間が余った時用に「今入ったニュース(News just in)」を1,2個用意しておき、最後はそのコンテンツを使って長さを調整します。
発音の矯正
これは特に私が外国人だったからだと思いますが、スピーチするにあたって発音の矯正もしていただきました。
特に私が指摘されたのは、単語の末尾の”l”の発音でした。私は5歳の頃からアメリカに行っていたので、lとrの発音で困ることはさほどなかったのですが、ネイティブからすると違ったようで、「単語の末尾にlが来ると、舌をちゃんと上顎につけていない」と指摘されました。
発音については自分では全く気づいていなかったので、とてもありがたかったです。
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まとめ
今回はアメリカの高校のスピーチの授業について書きました。
全ての高校で提供されているわけではないと思いますが、受講するとかなり徹底的に様々なスピーチを実践させられます。
途中はかなり大変でしたが、終わってみると英語でのスピーチにかなり自信がつきました。TOEFLiBTで114点をとる上でもかなり助けになったと思っています。
単位制で授業の自由度が高いアメリカだからこそ受けられた授業だなと思います。
それではまた会いましょう!